日中韓の学生でディスカッション・若者の世界観(前編)

国際IC協会(※)のご厚意で、日中韓の学生12名と「若者の世界観」についてディスカッションをしてきました。 

  

日本人はなぜ海外に行きたがらないのか?

中国や韓国では、他国との競争にとてつもない危機感を皆が持っている。

また自分の国で満たされることがないから、みんな海外へ行く。

その表れとして、就職活動で英語が必須条件となっている。

会社で働くため、生きるために、留学等をすることが「必要」という考え方が一般的に広まっており、

積極的に海外に出ていく人が多い。

海外に長期在したのち、化して帰国したがらない中人も多い。 

 

ではなぜ日本人は海外に行かないのか?

・金銭的に負担が大きい

海外に留学したい学生に対する金銭的援助はあまり行われていない。

むしろ、日本に来る外国人留学生の為の支援金の方が多いのではないかと感じるほど。

留学じゃなくても国内に比べて旅費は格段に高い。

(日本で働く中国人の方から、そんなの言い訳だ!お金は理由にしちゃいけない!という意見も有りましたが…) 

 

・リスクをとろうとしない性格

なんでもきちっとしたい性格、国民性なのではないか。

だから英語も完璧になるまで話さないし、海外へ行こうとしない。

他の国の人に比べて「なんとかなるでしょ!」っていう感覚が少ないように感じる。

そういう国民性なのにも関わらず、就職活動の新卒重視・留年に対する世間的の批判的な目など留学に対して周りの理解がないと腰が引けてしまう。 

 

・海外に行く必要性…?

日本は住みやすい。おいしいご飯があって、安心して出歩ける環境がある。

日本でレベルの高い教育を受けられるし、就職活動に英語が必須でもない。

出稼ぎに行かなければいけないような経済状況でもない。

なぜ海外に行かなければいけないのか。

言葉や食事、治安など色々と不自由なことがある海外にあえて行く理由がない。

望まなければ、海外に行く「必要」を感じにくい状況なのではないか。 

 

海外に行く「必要」はないのだろうか?

英語力を必要と考える学生は増えてきた。

しかし机に向かって勉強する人が多く、人との会話や体験を通した学習していない。

確かに、文法など机に向かって勉強出来る英語もある。

しかし、英語はツールに過ぎない。テストで満点をとれても使えなければ意味がない。

相手と話そうとする力、理解しようとする姿勢がコミュニケーション能力である。

海外では伝えないと生きていけない状況も多く、否が応でも相手に「伝えなくちゃ!」という気持ちが高ぶる。

単なる語学力向上の為にも、コミュニケーション能力を高めるためにも外国に行くことは役に立つ。 

 

加えて、これからは市場拡大、経済発展のために日本を出て、世界とビジネスをしないとやっていけない時代。

だから世界を見ておくことは今後の為になる可能性は非常に高い。

今は不自由なく暮らせる日本だが、今後内向きな姿勢でいればその快適な生活も続けられなくなるかもしれない。

そういう危機感を持つためにも海外に行って他の国の事を意識するようにした方がいい。

例えば、テレビで海外のニュースを見ても「自分とは関係ない世界のこと」と思いがちだが、世界は繋がりを強化して行っている。

実際に行って体験することで海外が「自分に関係のある世界のこと」になり、当事者意識を持って世界のことを考えられるようになるのではないだろうか。

外で何が起きているかが分からないのはまずい。

ある韓国人は「甘いしぬるいよ、日本人は」と言っていた。

 

どうすれば海外へ行く?

必然性があれば行くはず。

 

日本は発展しているし、いい国である。それはいいこと。

日本の個性を大切にしてほしい。

食べていくため、生きていくために海外に行くことは必要だとはまだ思わないのは仕方がないのかもしれない。 

 

とはいえ、行かなくてもいいということではない。

今後の事を考えると「世界も知らないとやばい」という危機感は持っているべき。 

 

一方で、海外に行っても人が変わらないと、海を渡っても意味がない。

刺激を受けて、それに感化され、影響を受ける体制が出来ていないと、意味がない。

例えば台湾で、どこでも日本語で話しかけられて終始困ったことがなかったとしよう。

「なんだ!台湾語や中国語、英語が話せなくても大丈夫なんだ!」と思うか、「やばい、もっと台湾語等勉強しないと・・・」と思うか。

意識をもって、意志へと変化させていかなければならない。 

 

意識(思う・気付く)を持たせるだけで終わるのではなく、

意志(行動)へと変化させるためにはどうしたらよいのだろうか。

それは個々人によって違うはずで、興味関心やきっかけ行った場所にもよる。

社会の情勢が知りたいと思って中東に行くのと、ファッションや映画など文化に対する憧れや興味でヨーロッパに行くのでは感じる事も違うだろう。

語学の勉強をしたいと思って自ら進んでいくのと、家族や友達に誘われて、たまたま行ったのではアンテナの貼り方が違うだろう。

(※国際IC協会:あらゆる民族、宗教、国籍を超えて、全ての個人が「許し」、「癒し」、「和解」の心をもち意識を変革することにより、より良い社会を創設することを目的として活動している国際NGO

 

>>後編はこの会で出会った学生3人のエピソードを紹介します!